老後、豊富にある自分の時間をどう使って過ごそうかと、楽しみでありながらも悩んでいる人は多いと思われます。若い頃よりも体力がなくなってくる老後に適した趣味には、どのようなものがあるのでしょうか。
趣味を見つけるためのポイントを押さえつつ、老後におすすめの趣味や、物忘れ防止にもなる趣味、一人で楽しめる趣味や仲間と楽しむ趣味など、老後の趣味についてご紹介します。
老後の趣味は、忙しい社会人だったときの趣味と違い、たくさんお金をかけるものや、ハードに体力を使うものは避けたほうが良いでしょう。若い頃とは、趣味の見つけ方も注意点も違ってきます。
老後の趣味の見つけ方には、主に以下の3つがあります。
老後の趣味を見つけるときの注意点として、以下の3つが挙げられます。
老後からでも始めやすい趣味には、以下のようなカテゴリがあります。
ハードな肉体系の趣味よりも、頭を使う趣味の方が、シニアには向いています。時間が豊富にあるので、じっくり取り組むようなものにも挑戦しやすいでしょう。
手芸や絵画などの手先を使う趣味は、とくに物忘れ防止にも有効とされています。今まで縁がなかったような分野にも、取り組んでみると魅了させられるという人が多いでしょう。
人を喜ばせることにやりがいを感じるのであれば、ボランティア活動もよい趣味となるでしょう。地域貢献にもなるため一石二鳥です。
ハードな運動は難しくても、軽い運動を趣味にすれば、身体機能の衰えを防ぐことができます。定年まで全く運動をしていなかったという人が運動系の趣味を持つと、「今までよりも体調が良くなった」と感じることができるかもしれません。
ヨガやジムなどで体をほぐす運動は、体が固まり事故を起こしやすくなるシニアにこそ必要です。趣味として楽しむことができれば、介護予防につながります。
以上のカテゴリを踏まえて、一人でも楽しめる趣味を具体的にご紹介します。
クロスワードパズルは、老若男女ハマる人の多い趣味として有名です。とくに自由に使える時間が増える定年後においては、難度の高いものに挑戦することも可能になるでしょう。頭を働かせる趣味なので、認知症予防にも適しています。
手先を動かすのが好きな方には、手芸や園芸がおすすめです。手芸などの手先を使う作業は物忘れ防止にもつながります。
また、土いじりは定年後にやってみたいという人も多く、趣味程度の園芸から本格的な農園での作業まで、興味や体力に合わせて取り組めます。
ボランティアの一環として、手話や点字を覚えると、耳の聞こえない人、目の見えない人の役に立ちます。ボランティアを受けた人の「ありがとう」が、老後の生きがいにつながることもあるでしょう。
自分のペースで行える運動として、ウォーキングやジョギングがあります。足腰の衰えを予防することにもつながります。
自宅でヨガマットを敷けば、簡単にヨガが楽しめます。DVDを参考にしてもいいですし、最近ではネット動画でヨガの解説を投稿するインストラクターも増えてきました。
本記事記載時点(2021年5月)では、新型コロナ感染症対策のため難しいものもありますが、仲間と楽しめる老後の趣味として、具体的には以下のようなものが挙げられます。
定年前から囲碁や将棋をする仲間がいた、クラブに入っていたという人は、定年後、その機会が増えるでしょう。夫婦で始めるのも素敵です。
ジムに通えば、本格的な機械で体を鍛えることができます。同じジムに通う仲間との交流も期待できます。
夫婦でのんびり旅行をしたり、仲間とグルメ旅行の計画を立てたりするのも良いでしょう。時間ができるので、泊数を長くとってその地域を深く味わうことができます。
昔の歌をみんなで唱和するのもいいですが、最近の曲を一人カラオケでこっそり覚えておいて、みんなに披露するといった楽しみ方もあります。
社交ダンスを始めると、背筋が伸びて身ごなしも美しくなります。姿勢が良くなったり、運動不足解消にもつながったります。
以上、老後の趣味として代表的なものを挙げました。「趣味として始めるのなら、長続きさせなければ」と思う必要はありません。
また、一つだけ選ばなければならないというわけでもありません。
自分が楽しいかどうかを最優先させて、いろいろなものにチャレンジしてみましょう。そして、活き活きと取り組めるものを選びましょう。